てぃーだブログ › 植物班のこぼれ話 › LIVERENDING STORY › その肝臓をぶち壊すRPG、略してそかぶ!

2010年06月21日

その肝臓をぶち壊すRPG、略してそかぶ!

はい、というわけでテンションにまかせっきり更新。
蜜柑☆でございます。

社員旅行から昨日帰ってきましたが、そろそろ肝臓の活動限界、略して肝臓限界です。
や、こんなことを言うとHan-Zoさんにガチで説教されそうですが、
辛いもんは辛いんだいっ!!

そんなわけでタグが今までになくカオスですが、もう気にしないであげて下さい。
タグなんて飾りです、偉い人にはそれがわからんのです。



   ガラス玉一つ落とされた 追いかけても一つ落っこちた
一つ分の陽だまりに 一つだけ残ってる   



はてさて。
もうどこから話してよいのか一切合切見当もつかないわけだが、
一言に要約するなれば困難の道のりだったと表現するほかにないだろう。

宿を出て初めに直行したのが車の修理屋であった。
このことから漠然とした不安感をご理解していただけるであろうか。
結果として目的地にたどり着き、戻ってはこれたのだから
些細なことは順々にに語ることにしよう。

車は前に2~3名、後ろに3×3で9名程度が乗れる1BOXカーである。
初めは後部の前の方に座っていた。
クーラーもさほど冷たくはなかったが、風を浴びるとそれなりに心地よい。

途中途中で人を拾っていく過程で、奥へと座るように指示される。
なるほど、確かにその方が効率よく座れるだろう。
素直に指示に従うが、もうすでに罠へとかかった蝶のようなものだった。
や、誰かが悪意を持ってそうしたわけではないのだが、そう思うことで自我を保つのが精いっぱいであった。
見えざる腹ペコ蜘蛛である。

およそ満員まで人を詰め込み、車は目的地へと向かって走り出す。
加速する時に、明らかにヤヴァイ音がしているのだが、そんな事にかまっているような精神的な余裕がなかった。
暑い。
もう熱いと言っても間違いではない。

クーラーはついているのだが、後部座席では右前方を角とするL字に配置される。
自分が座る左後方はもっともクーラーから離れた位置であると言えば分りやすいだろう。
もはや風すらも来ない。

そして目的地はハノイより南方にあるのだが、
南下すると必然的に前方が南向きになり、左側は東となる。
朝日が目にしみる、というか肌を焼く。
スモークガラスで幾分か軽減されるものの、亜熱帯の日差しの強さが尋常ではないのは皆さんもご存知のとおりである。

そしてこのスモークガラスが曲者だ。
写真を取ろうにも、光量が足りなくてぶれる。
フラッシュを焚こうものなら光が反射する。

おまけに日中の熱い時は40度にも達する。
下手に窓を開けて風を浴びようなら、逆に熱い目に会うような気温である。
最低限とはいえクーラーの効いている社内において、窓を開けて写真を取る行為は流石に躊躇われた。

止めは対向車である。
日本の感覚ではわかりにくいかもしれないが、ベトナムは右車線である。
つまり左側に対向車がくるわけであり、景色が非常に見づらい。
何かなと思って目を凝らすと、目の前をトラックが走り、良く分からないままに通り過ぎている。
嫌がらせである。

もう一度述べるが、別にこれが故意のことではないと理解はしている。
でもここまで重なると何かの所為にしなければやっぱりやっていられないわけである。

どうせ繁華街などを見てもあまり面白くないので、とりあえず不貞寝を決め込んでいると、途中で車が止まる。
朝食だ。
出発は朝方ということもあり、少し遅いがここで食事にするようだ。

出されたものは米から作ったワンタンの様な薄い皮にカリカリに炒めたニンニクがふりかけられており、それを人参や大根の酢漬けの入ったさっぱりと甘いたれにつけて食べる。
油っ気がなく、ちゅるんと食べられるので朝方にはありがたい。

車の中で汗を流したこともあり、ちょっと水分が欲しいなぁと思っていると
これから一緒に旅をする方が飲み物を聞いてくる。

「何飲みますか?」

そう言いながら手に持っているのはビールである。
目の前には氷の入ったグラスもあり、見るからに注ぐ気満々である。

ビール一杯で吐く、とまでは言わないが、酒に弱いことを自覚し、痛感している身であれば、旅の始まりから酒を飲むというのはいささか考えなしであろう。

「じゃ、ジュースを……」

期待に添えずに申し訳なく思い、控え目に断ると、
予想通り残念そうに「そうですか」というと
ぽそりと

「女の子みたいですね」

コチン☆

…………ってこいやぁ。
ビール持ってこいやぁ!
つっつー、ビール持ってきてぇっ!!

日本男児として各も女子の如きと揶揄されて黙っていられるほど大人じゃなかったわけでございます。
そんなわけで旅行の初ビール。
まぁ一杯だけ、どうせまだまだかかるみたいだしね。
辛ければ車で寝ればいいのさ。
皆飲んでるし、ここは付き合いと思って。
……、あれ?運ちゃん飲んでねぇ?

そんなこんなで目的地到着。
その肝臓をぶち壊すRPG、略してそかぶ!


人多っ!!
日本の海水浴場ですか。

到着時刻は昼の三時過ぎ。
朝食は遅かったとはいえお腹もすいてくる頃です。
日本では「海の家の食事はまずくて何ぼ」といった通説がございますがベトナムではどんなんでしょ?

手近なお店に入り、適当に注文してくれる。
どうせメニューもお勧めもわからないのでワクワクしていると
机の上にドンっ!!と出されたものは   

ビールでした。

ケースですか。
や、実際には全部飲むわけじゃないんでしょうけど、だからってこの存在感はぱないのな!
オジちゃん、そろそろ普通の飲み物飲みたいよ。
や、水分は確かに別に取ったけどさ、やっぱあんまりの飲むと辛   

「女の子みたい」(ポソリ)

カチン★

やったろーじゃんかぁっ!!
日本男児が   以下略。

そうして気がつけば二杯三杯。
そして酒を飲んでしまえば料理の説明何かできるはずもないので写真だけ。
たぶんこんなものを食ったはず。

   記憶を疑う前に 
記憶に疑われてる   



その肝臓をぶち壊すRPG、略してそかぶ!
スープが酸っぱめで美味しかったのは覚えてる。

その肝臓をぶち壊すRPG、略してそかぶ!
このコーラは断じて俺のではない。

その肝臓をぶち壊すRPG、略してそかぶ!
イカの卵がプチプチして上手かったのは覚えちょる。



ビールを飲みながらも もきゅもきゅと近くにあるものを食べていると

「生野菜食べないでクダサーイ」

え、いや今更そんなこと言われても。
てか氷使っている時点でアレじゃね?
ってハノイの皆さんほぼ野菜に箸をつけておられないっ!!

そ、そんな恐ろしいものなんですか、この生野菜。
むぅ、ここは素直に従っておこう。
っていうかもうすでに頭が働かない状況である。

   必ず僕らは出会うだろう 
同じ鼓動の音を目印にして   

やたらうるさい心臓の音を気にしながら連れられるままにホテルへ。
とりあえずホテルで休む。
おっちゃん達なにやらトランプ始めたけど、構っていられる余裕もないのでダウン。
とりあえず寝る。というか気絶しておく。

夕方になり日が落ち始めたころようやく海へ。
やはり日差しを配慮してのことだろう。
酔いも何とか落ち着いてきたの素直に楽しんじゃおう。

水着なんぞ持ってきてないので(というか誰が出張で海水浴に来ると思いつこうか)
通常な短パンで上着を脱いだのみ。
パンツも履いたまま。
チラ見せ防止である。

上記の文章からにじみ出ざるをおえない濃厚かつ健全な色気は天性の物なのでいささか勘弁を致してほしい。

何はともあれ。
仕事を忘れてはしゃいでみるのがバカンスの義務というものだろう。
テンション高めで海へと突入。

うぅ~、いやっh   ごばぁっ!!
え、ちょ、波高くない?
いや、楽しいけど。
充分気をつければ楽しい範囲内だけど!
もうとりあえずはしゃいで誤魔化すよりなかった。

日が沈んでからは一度ホテルに戻り、休んでからお夕食フェーズ。
またもや海の家(この表現が正しいかわかんないけど)でお食事です。
注文をしてもらって、ドキドキしなが待っていると   

ドンっ!!
ビールでした。


ふ、ふふふ、読めていたよ。
だって昼にビール飲んで夜に飲まねぇ理由がねぇもんなぁっ!!
(やけっぱち)
上等だこの野郎!
こっちにだって肝臓というプライドがあるんだよぉっ!!

コキュリ。

心の折れる音がしました。

しかして、ベトナムの男性は本当にお酒が好きである。
ビールの飲み方としてはグラスに氷を入れてビールを注ぐ、いわゆるかち割りビールと呼ばれるものだったか。
氷で薄まるので飲みやすくはあるのだが、元々ビールが濃い目なのでさほど物足りないということもない。
今回の旅行で終始目に着いたのはHANOI BEER。
生涯忘れ得ない瓶ビールである。

そして乾杯が大好きだ。
初めはもちろん、のみながら何度も乾杯をする。
ベトナムでの乾杯を教えては貰ったが、すべからく酒が入っているので記憶に全くない。
何か4単語ぐらいあったような気がする。
もう酔っているので料理を突きながら周りのグラスに乾杯に合わせてグラスを合わせるしかない。

イェ―イ!(カチャン)
ヤホォーイ!(カチャン)
わはー☆’(カチャン)


可哀そうな子である。

晩の食事にしても、やはり写真をお見せすることしかできない。
その肝臓をぶち壊すRPG、略してそかぶ!
何かエビを蒸したかゆでたやつ。

その肝臓をぶち壊すRPG、略してそかぶ!
ガザミ?と定番の空芯菜の炒め物
ガザミのミソからいつぞやうんこくさいと研究室で食ったあの内臓の味が。


そんなこんなで疲労困憊である。
何やらまだ飲む人達もいるみたいなので、先に帰らせていただくことに。
ふとお勘定している方をちらりと見やると懐かしく見覚えのあるものが。


その肝臓をぶち壊すRPG、略してそかぶ!



関数電卓っ!!
何ゆえそんなものを……。
そんな複雑な計算方式のお勘定なのであろうか。

当然頭が働かないので、ホテルに戻って失神する。


次の日の朝。
とりあえず起きてみる。
全快ではないが、とりあえず動けそうだった。

朝起きたら当然朝食である。
またもや海の家まで行って注文。
何やらお粥とか色々あるみたいで、とりあえずウナギのお粥をちゅうm   ドンっ!!
ビールである。

そ、そろそろ~、流石にお酒は飲みたくないっていうか~

「女の子   

やらいでk(以下ry)

もう味とか覚えてません。
薄かった様な気がする。
その肝臓をぶち壊すRPG、略してそかぶ!



そしてホテルに戻って気を失う。
もう何だが昨日からずっと繰り返している気がする。
なんだろう、これ。
病気である。

他のおっちゃんたちはというと、テレビ見たりトランプにいそしんでいたりする。
そのトランプ自体は見たことのないものだったか、どうやら四人でやるのがお決まりらしい。
見た感じ麻雀とトランプを合わせたような感じである。

四人にカードを九枚ずつ配り、残りの札を中央に置き、それを一枚ずつ取りながらカードを切っていく。
切ったカードは次の相手の方に切り、次の人が必要なカードであればキープする。
そうして中央のカードが無くなるまでカードを切り、役を作って一番高い者が勝ちといったルールらしい。
役は三枚以上の同じ数字か、連続した同じマークの数字である。
また面白いのが、それぞれ最後の一枚を切る時に自分の役を見せるのだが、既に見えている役に対して、追加できるカードがあれば(同じ数字、あるいは続きの数字)相手の役を奪えるらしい。
どう行った役が一番高いのかわからないが、おっちゃんたちはとにかくいそしんでいた。
お金が結構移動していた。
俺は意識が飛んでいた。

昼になるともう何を食べたか覚えていない。
これまでに食べてきたようなものを再び食べたような気がする。
街の名物料理らしい。
ハノイでは内陸ということもあり、新鮮な海産物が貴重ということもあるのだろう。
とにかく何か食った。
ビールも飲んだ。

   数えた足跡など 気付けば数字でしかない
     知らなきゃいけない事は どうやら「1」と「0」の間   


再びホテルに戻って死亡。
俺は一体何をしにここに来たのであろうか。
いや、ずっと部屋に引きこもっているよりかは人間らしいとは思う。
健全では決してないけれど。

夕方からまたもや海です。
はしゃぐっきゃねぇよぉきゃっほーい。

軽く泳いで休憩。
そこで現れたものは   

ドン!
やっぱりビールでした。


く、くっそう!
こうなったらビール飲んでやる。
あたりめかじりながらビール飲んでやるっ!!

そして何を考えたのか再び海へ。
良い子は真似しちゃいけませんよ。
危ないゾ☆

もはや若干の正気を失いつつも、とりあえず夕食に。
混んでるのか料理が来るのが遅い。
仕方ないのでビールをちびちびと飲んでいると、二杯目でもう限界です。
見かねた一人がもう飲まないよね的なことをおっしゃってくれるのでそりゃ飲まない。
しかして料理の登場。
その肝臓をぶち壊すRPG、略してそかぶ!



何故こういうときだけビールに合いそうな料理なんだYO☆
仕方がないのでもう飲む、のんじゃるわぁー!!

こうして蜜柑☆は夜の街に消え……ることもできず
ホテルで泥酔しましたとさ。




同じカテゴリー(LIVERENDING STORY)の記事

Posted by 植物班 at 18:46│Comments(4)LIVERENDING STORY
この記事へのコメント
おっつー。おもしろかった! ところで何種類かインディカ米のモミをもってかえれないかね?
Posted by shas at 2010年06月21日 21:27
イイ飲みっぷりですね(笑)
ちゃんと写真撮影をされているあたり抜け目ないです。
ところで、誰が「女の子・・・」と発言しているのでしょうか?

ガザミ?の写真はおそらくシマイシガニ Charybdis feriataと思われます。
かなり美味とのことなのですが…
ラストの写真の魚も気になります。
マナガツオですかね?
うんこくさいさんの返答待ちになりそうです。

お体を壊さぬよう、気をつけてください。
Posted by 4cd at 2010年06月21日 23:17
マナガツオですね。種類まではわかりませんけど。

とりあえず、もって帰れそうなものは、すべて持って帰っていただけると、非常に嬉しいですね。

それにしても、生野菜食べたらいかんって・・おそろしい。というか、そんなサラダだすなよってかんじですけどね。
Posted by うんこくさい at 2010年06月22日 11:53
いえぇー、ついに体験したかカメエカメエ酒地獄。

俺の場合は、泡盛だったけど、

一杯目「俺の酒が飲めねぇのか?」
二杯目「いい飲みっぷりだったからおかわり」
三杯目「2杯は縁起がわるい」

こんな調子で一日40杯近くを3日間連続で飲まされてた。祭だからしょうがないがっ!!
体に悪いと恐怖した。

また、おっちゃんが気をよくしてコップなみなみまで注ぐんですよ。(TAT)

えぇ、えぇ。朝からフラフラになりながら調査してましたとも。

関数電卓俺が使ってるやつと一緒だー。
ちょっと嬉しい。(^^)

体調にきをつけて頑張ってな~!!
Posted by Han-Zo at 2010年06月25日 21:57
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 3人
プロフィール
植物班
植物班
現在、5人でまた~り更新しています。過度な期待はしないで下さい。誤同定などありましたら指摘して頂けるとありがたいです。連絡先はこちら⇒ mail: syokuvutufun ☆ gmail.com ☆のところをアットマークにかえてください。