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2010年08月17日

分類学者はエライ!

こんにちは、うんこ臭いです。

今日はリボンスズメダイ属の一種のスケッチをするつもりが・・・

なんか集中できないので、ウオノエについてネットサーフィン。

アポゴンに寄生するタイプのウオノエの論文は見つかるけど・・体表だったり、鎖骨(鰓のすぐ後ろ)のとこだったり・・。

WEB魚図鑑BBSにぷいぷいユッケさんと言う人がクロイシモチの口内に寄生していたウオノエの写真を上げてました。コチラ→http://fishing-forum.org/cgi-bin/zk_bbs/zcyclame.cgi?ol=200512&tree=r23229。側面からの写真だけど、フチ部分に色素胞が多いのは共通してるのかねぇ~?俺が採集したものよりも色が濃いような気がしますが・・。

とりあえず、俺が採集した個体はウオノエ科の何属になるんやろかと色々と検索してみるも、言語の壁に阻まれて、とりあえず日本で今のところ確認されているのは何種類ぐらいいるのか調べることに・・。

とりあえず今のところ調べた分では

ウオノエ科 Cymothoidae
 Anilocra clupei サッパヤドリムシ
 Anilocra prionuri
 Cymothoa trigonocephala シマアジノエ 
 Cymothoa pulchra
 Livoneca sinuata
 Mothocya sajori サヨリヤドリムシ
 Nerocila acuminata ウオノコバン
 Nerocila japonica
 Nerocila phaiopleura 
 Pleopodias superatus
 Renocila bollandi ゼブラヤドリムシ
 Rhexanella verrucosa タイノエ
 Ryukyua globossa
  

まあ、実際はもっとあるんでしょうが・・
ちょっと調べただけで、属の数がすごいことに・・・・
 
hostについてはまた次回詳しく書こうかと思いますが、有名なところでは、ハリセンボン類に付いているのが
Cymothoa pulchra、タチウオにつくのはLivoneca sinuataらしいです。

とりあえず、ハリセンボンについてるやつが本当にCymothoa pulchraなのか同定しようと思い、資料を集めることに・・・原記載を探してみることに。

どうやらW.F. Lanchesterという人が1902年に記載した模様。で同時代に活躍した工学系の研究者でF.W. Lanchesterという人がいて、論文検索が大変なことに・・・

英語と格闘しながら記載論文までたどり着いた頃には3時間が経過・・・

インターネットが普及しているこの時代でもこんなに苦労するのに、昔の研究者はさぞ大変だったんでしょうね。俺も4cdさんのことを見なおさないといけないようです。

それではまた~~




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Posted by 植物班 at 19:20│Comments(1)駄文
この記事へのコメント
インターネットが無かったら…と思うと、ゾッとするときがあります。

現在、電子メールでPDFを無料で送ることが可能ですが、
少し前は外国からの郵送料だけでも馬鹿にならなかったということをよく聞きます。

私は完全に”知らない世代”なので恥ずかしい限りです。
Posted by 4cd at 2010年08月19日 22:38
 
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