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2010年09月03日

銀の龍はいなかったアルよ

こんにちわ栗鼠栗です。
現在社会人であられます同期の友人K氏とともに、与那国島に行ってきました。
いろんな点で栗鼠栗よりハイスペックなK氏
そんなK氏は栗鼠栗とは、旅のコンセプトというか行いが対極なわけです。

K氏は旅先の人と触れ合う旅
対して
私は同行者と触れ合う旅

わかりづらいか・・・
こんな私ですが、本音はいろんな人と触れ合いたいわけですが・・・
まぁ、行動に移せなかったら意味がないわけです。
そんな旅を適当に綴ってみました。

8/21


銀の龍はいなかったアルよ


与那国島に到着したのは昼過ぎ。
久部良漁港近くの宿泊施設で荷物を置きに行く
結構広い民宿なのだが、客は1家族と私たち2人だけだった。
K氏の「同じ宿に泊っている女性客とあわよくば仲良くなる」計画に暗雲が立ち込めていた気がする。

足を手に入れるためにレンタカー屋に連絡。
待っている間、昼飯をば・・・
宿近くの喫茶店っぽい感じのところがオススメということで、そこで昼食

銀の龍はいなかったアルよ

期待を裏切られた!イイ意味で!

本当に失礼な話だが、エネルギー摂取が目的で、味とか気にしていなかったわけですが・・・
美味しいやないの!
以降、昼ご飯は毎回ここを利用することになる。

レンタカーに赴き、手続きを行う。
レンタカー屋の方に、L大と告げると虫捕り?と聞かれる。
レンタカーを借りる人は、観光客・・・レジャーというより、生き物目当てで来る人が多いそうです。
今回、私の場合目的とかがなかったので、うまく言えず。
いまだに、大学でなんだかんだで勉強しているっぽいことを言ってごまかしたつもり・・・
汗が出てきたのは暑さのせいだかんね!

道中、沖縄県勢の夏の甲子園初優勝という歴史的瞬間がラジオから流れる。
K氏も応援していたらしく、春夏連覇の偉業を喜ぶ。
昼間どこもかしこも人が歩いていないのは、野球中継を見てたせいか?!


銀の龍はいなかったアルよ

K氏の趣味である、酒造所巡りを行うことにする。
ぶっちゃけ、K氏が私をここに連れてきたのはハンドルキーパーがいないと試飲できないからだそうです。
あんまりお酒飲めない人間なので、別にかまわないと思っていたが・・・
いやはや・・・現場補正ってあるもんですね。
飲みたかった・・・

与那国島には三つの酒造所、銘柄がある。

『舞富名』、『与那国』、『どなん』

どれもアルコール度数60%の所謂 ”花酒”とよばれ、有名です。

どの酒造所も、次の日から”旧盆”で休み。
その準備で、忙しそうなうえに、
午後過ぎということで、人もほとんどいませんでした。
それでも、快く見学させていただけたのは、嬉しい限りであります。
なかには、好きに見て回っていいと言っていただけたり!!

鼻腔を刺激する芳醇な香り・・・
ある意味、凶悪ともいえるお米の香りが憎い!
涎もんですよ!
K氏はそんな私を尻目にぐいぐい試飲していく・・・
そして、お店の人と泡盛トーク、甲子園、釣りポイント・・・
なかなか話題のつきないK氏のトーク・・・
いや、暇ではなかったですよ?
何か話題に入れないものか、興味深い情報はないか、とか考えていたら意識が飛んでっていたり・・・

もうなんかスマン

銀の龍はいなかったアルよ
東崎展望台付近


美しい空の青~海の青~♪
この島既に悲しき・・・馬糞色?牛糞色?
でも、悲しくはないわな~景色綺麗だったし

東崎・・・所謂、日本最西端与那国島の東の端である。
あんまり期待していなかったのだが・・・
この海と空の青さ!いったいどう伝えたらいい!!
綺麗だ!馬糞とか牛糞とか転がっているけど綺麗だ!

与那国馬と戯れながら、景色を眺めていると
K氏が何かを見つけたらしく、発狂するような声をあげる。

銀の龍はいなかったアルよ
マジックマッシュルーム? (ミナミシビレタケ?)


K氏の高校時代に、馬糞や牛糞に生えるキノコはマジックマッシュルームだから採るな!
・・・という呼びかけがあったらしい。
K氏は与那国にもあることに、関心を示していた。
漢方のように干乾びたキノコだが、非常に興味深かった。

気づけば、もう日が沈もうとしている。
日本最後の夕日が見たい!
と、思い急いで車を走らせるも・・・
K氏もやはり生物に興味のある人間。
少しでも入りやすそうな山道があれば、止まれという。

銀の龍はいなかったアルよ
ヨナグニサン


いやはや、K氏には参ったものである。
適当に入った山道の脇からとんでもないものを見つけてくる。
死体だが・・・見られて良かったんじゃないかな~
うん・・・素敵なのはわかるから・・・あんまり近づけないで・・・

銀の龍はいなかったアルよ
ヨナグニキノボリトカゲ Japalura polygonata donan


私だって未だに大学で生物のこととか勉強しているわけだから・・・
捕ってくるのがK氏なら、胡散臭いウンチクたれるのが私の役目!!
・・・以降、本気でそんな感じになるわけだが

写真上のキノボリトカゲもK氏が捕まえたもの。
石垣島とか沖縄島にいるのとは別亜種なんだよ!
とかなんとか、私が喚き散らし
どう違うの?と聞かれると・・・
色?
色とか言っている間にみるみる黒くなるキノボリトカゲ
・・・

K氏「確かに雰囲気違うね。沖縄の方がたくさんいる感じだし!」

役目とかすっごい微妙・・・大学で何してんだ?


銀の龍はいなかったアルよ
西崎展望台付近


栗鼠栗 「与那国島来たからにはこれを見なきゃ!」
K氏 「夕日に集まる観光客と仲良くなろう!」

それぞれの思惑、下心を携えて来てみれば
まだ沈んでいない様子・・・

銀の龍はいなかったアルよ
テンニンギク Gaillardia pulchella Foug.


日が沈むまでの間各々の散策したわけです。
西崎の展望台にやたら咲いていた花
見たこと無い花だけど・・・外来種のような気がする。

ていうか・・・
せっかくの夕日だというのに観光客がいない・・・

与那国で 野郎二人と サンセット

Sunset guys

そんな幻想を誰かがぶち壊したように・・・
突然雨が降り出す。
夕日は見られませんでした!

銀の龍はいなかったアルよ
オオシママドボタル?


夜、K氏が夕方ヨナグニサン(死体)のいた林道に行きたいと言い出す。
大賛成

林道の足元には、ホタルの幼虫がたくさんいた。
明かりを消すと足元とか脇道とかに、ちらほらと・・・
拳大のヤシガニも出てきて、出だしは順調
サキシマハブなど毒蛇がいないから鼻歌交じりで突き進む。


銀の龍はいなかったアルよ
サキシママダラ Dinodon rufozonatum walli


与那国島産サキシママダラ!
宮古島産に比べ黒帯が短い!
基亜種アカマダラ D. r. rufozonatum が棲息する台湾に近付くほど、黒帯が短くなる傾向があるんだろうか・・・
・・・
要するに、島ごとに色彩変異があることで有名なわけですが・・・
私自身、宮古島で本亜種を見たこと無いんです・・・お恥ずかしい


突き進んでいくと、木が無くなって開けた場所にでた。
満月・・・ではなかったけど、月明かりと草原という私にとってドツボな風景が目の前に!
そして、眼下に海と牧草地が見渡せるという何ともファンタスティックな展望台
足元の草が伸びまくって、何処で断崖になっているのかわからない不安さがあったけど・・・
月明かりだけで、こんなに見渡せるものなのか?!
そのうえ、真横にそびえる岩盤が月明かりに反射してとてもイイ感じだ!
語彙が足りないので、台無しな描写ですが、本当にいい景色でした。

銀の龍はいなかったアルよ
ヤシガニ Birgus latro


景色を堪能した後、
K氏が林道の脇に現れるヤシガニと格闘を繰り広げる。
ハブがいないのをいいことに、
2,3度林道脇から肩幅くらいありそうなヤシガニを引っ張り出してくるK氏
すげぇー・・・

林道探索後は、いつも通り夜潜り。
疲れ切った栗鼠栗を尻目に、大漁の新鮮な魚介類を持ってくるK氏

K氏「これを民宿の人らと一緒に食べよう!」

海から上がったら日付はとうに変わっていた。


8/22


早朝、民宿の朝食を堪能するも眠すぎて味を覚えていない。
K氏が昨晩の収穫を披露すると民宿の方々は喜んでくれた。
今夜は一緒に宿泊しているご家族も一緒に宴になるだろう・・・と、思っていました。

銀の龍はいなかったアルよ
クブラバリ?


午前中も軽く観光・・・
写真はクブラバリ・・・のはずだが
似たようなクレバスのような裂け目がいくつか見られた。
どこが正確なクブラバリにあたるのかわからず、彷徨う。
写真の崖が、跳べそうで跳べない絶妙な距離だったので、撮影。
跳んでいいものでもないと思うが・・・

銀の龍はいなかったアルよ
海底遺跡 上部

銀の龍はいなかったアルよ
海底遺跡


午後から海底遺跡のツアーに参加する。
与那国島来たなら見るべきかな~と、思い参加。
私たち以外にも家族ずれが2組。
ギャルZERO運動でもしているのか?

予想以上に海岸から近くで驚いた。
10分ほどの探索で、人によっては物足りないようだが・・・
ライフジャケット着用なので波酔い必死・・・限界・・・
船の上でトイレこもりっぱなしの私なのでした。

銀の龍はいなかったアルよ
アカモンガラ Odonus niger


海底遺跡探索後、船は別のポイントへ移動し、そこで自由にダイビング
子供とK氏は元気イッパイに海へ飛び込んでいく
私はしばらく落ち着いてから、せっかくなので泳ぎに行く・・・
そこには見たこと無い数のアカモンガラが・・・

銀の龍はいなかったアルよ
ティンダハナタから眺めた祖納



銀の龍はいなかったアルよ
サキシマヌマエビ?

銀の龍はいなかったアルよ
キセルガイの一種?

銀の龍はいなかったアルよ
アオムネスジタマムシ


ツアー終了後、夕涼みがてらドライブへ・・・
様々な逸話(二つくらい?)、展望台として名高い(?)ティンダハナタへ赴く。
イヌガンの逸話について、2人で考察しながら
えぐれた石灰岩の道を練り歩いた。
写真は道の脇からK氏が引っ張り出した生物。
水中生物までこの手で掴み取るのか・・・
・・・
最後のタマムシ君はK氏がモモタマナからたたき落としたもの・・・
1本の木に10匹近くいた。

銀の龍はいなかったアルよ
志木耶島診療所


何のことも無いことも無い、Dr. コトーのロケ地であります。
夕ご飯まで微妙に時間が余ったので、私がせっかくだから行きたいと無理言って来ました。
K氏はDr. コトーを読んでいないし、ドラマも観ていないので気分が乗らなかったそうですが・・・
K氏が往年のヤングサンデーについて語ってくれるも、私の読んだことあるのって・・・

銀の龍はいなかったアルよ
昨晩の成果


そこには、誰もいなかった。
民宿に戻ると、食堂に料理だけが置かれていた・・・
男2人で食べ始めて、写真撮影していると
民宿のおばちゃんがこられる。

おばちゃん「お魚ありがとうね~。美味しかったよ~。」

どうやら、一緒に宿泊していた家族はもう帰られたそうである・・・
おばちゃんの笑顔が見られただけでも何よりです。
料理旨いし!食堂広いし!水飲み放題だし!
・・・

銀の龍はいなかったアルよ


私たちの食事が終わった頃
近くでエイサーが始まる音が聞こえてくる。
K氏と観に行くことにする。
その躍動感に圧倒されるが、
K氏的には大人しかったらしい・・・

エイサーを観終わった後、
K氏が何かしら感じ取った(?)ようで、急遽海に潜りに行く準備をする。
しかし
その夜、獲物は捕れなかったが、アオウミガメに逢えた。

8/23

銀の龍はいなかったアルよ
フィッシュオン

銀の龍はいなかったアルよ
ゴマモンガラ Balistoides viridescens


最終日
釣りほぼ未経験の私に釣り教えてくれるというK氏の計らいで、午前中はのんびり釣り。
手先の器用なK氏にはわからんのよ・・・糸を指で押さえることの難しさが・・・
近くの港に投げ込む。私も見よう見真似で投げ込む。
竿をたてかける石をダラダラ探していたら・・・
竿にアタリが!!
K氏すかさず竿を握る!
慌てる私・・・どうすれば!どうすればいい?!
写真撮影を命じられ、言われるがまま撮影。
開始30分も経っていないはず・・・写真のゴマモンガラが釣り上げられる。
全長53cmくらいだったか?

今度は私も投げ込み、石に設置すると・・・
またもアタリが!
K氏に今度は私が引くように命じる。

恥骨に乗せて、腰で引く!

そう指示されたはずなのに・・・何故か内股になる私
内股ではまるで手ごたえが無い・・・そりゃそうか・・・

まわせ!まわせ!その後引っ張れ!

まわらん・・・ひっぱれん・・・内股をどうにかしたいのに、内股から足が動かせん・・・
目の前の船が通り過ぎる。
船に乗った人たちに指をさされて笑われている!
そりゃそうか・・・

結果、釣れなかった・・・


午後の便に、急いで向かう。
与那国からたくさんの土産を携え・・・
私たちは一路、与那国島から石垣島へ

どぴゅう~



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Posted by 植物班 at 01:23│Comments(1)旅行
この記事へのコメント
乙ー。
いつも楽しみにしています。

自分も頑張ります。3ヶ月後ぐらいに…
Posted by Han-Zo at 2010年09月05日 09:34
 
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