久米島探訪記 〜コレデイイノカ?コレデイイノダ!!〜

植物班

2008年06月05日 20:00

栗鼠栗の久米島ダラダラ雑記…

第5弾!!

久米島探訪記 〜曖ノリビドー(セイテキショウドウ)〜の続き…
要するに6/5午後からのサンプリングの手伝いですね(建前上)。

昼ご飯を食べてから海にしようという話だったのですが…
民宿の朝ご飯がボリュームありすぎて、昼飯は軽くで済ますことに。
よって、
予定より早く海岸についてしまいました。



海岸で咲き乱れていたグンバイヒルガオ Ipomoea pes-caprae
海岸行けばどこにでもあるわけですが…
綺麗ですよねぇ。
どうでもいいかもしれませんが、学名が変わってますよねぇ。
学名の「pes-caprae」は「ヤギの足」という意味っだそうですが、
-(ハイフン)があるなんて…
潮が引くまで海には行かないとのことなので、
しばらく海岸をウロウロ徘徊していました。

…いや、これといって発見があったわけではなかったです。
とにかく、暑くて暑くて…

早く海に入りたい!!

そんなことを思える季節になったのですねぇ〜(しみじみ)

まぁ、ダラダラと時間は過ぎていき、何となく海に入れる時間に…

先生「栗鼠栗は先行ってたらええよ。」
栗鼠栗「はい、では…」
先生「ただし、三時半には絶対戻ってこいよ!!」
栗鼠栗「あ…はい。」

あ〜私のこ〜いは〜♪
み〜なみの〜風にノって〜♪
割と全速力かつ、はしゃいでいるのがバレないような感じで海へと向かいました。


今回のポイントは遠浅になっていて、結構歩かないと深いところにつきません。
炎天下、ウェットスーツ…
腰にはウェイト…

最干潮時に来るとこちゃうやろ…

20分ぐらいですかね(正確ではあらず)…
それぐらい歩いてようやくリーフエッジ(礁縁)にたどりつきました。
そう、ようやくです。
ホントに長く感じました(汗)。

ようやく避暑れる…
海に飛び込む…

まぁ、気持ちいいっちゃいい…
感動するほど冷たくはなかった。

それなりに、流れはありましたが…
昨日の海ほどでは無かったうえ…

今回はフィンを持ってきた!!

よって、ガンガン潜れる!!

確かに、フィンが無いほうが動きやすいが…
泳ぎやすさはダンチ!!

さっそくオーバーハングしたところに潜り込む…

ウミウシ発見!!


く…暗すぎて撮れない…

何か空回りな感じで時間がすぎていく…

何となくヤドカリがいないか巻き貝の殻をチェックするが…

クリイロサンゴヤドカリオイランヤドカリであることがほとんど…

でも、何となく巻貝の殻はチェックしてしまう性癖が私のなかで築かれていたようで…

そう、何となく岩の穴にある貝殻に手を延ばし(危険)
貝殻を何となくチェック…


ん?
……
んんん?


こ…これは…

やばいやばいやばいやばいやばい・・・

やっべぇーよ!!

胸脚だけ見えたが…これはもしかしたら…

取り乱してしまいましたが、
私自身今まで見たことない色彩をしたヤドカリの脚が貝殻か見えたのです。
残念ながら捕った時点で貝殻に入り込んでしまうので、もう見えないのですが…
こうなりゃ…

持久戦!!

ヤドカリが出てくるまで待ち続けます!!

カメラのピントを巻貝の殻口にあわせて…

待つ!!

……

ちなみに、私落ち着きのない人間なので、こういうのあまり好きではないが…

………
……

こうして待って出てきたのが、普通種ということが今まで何度もありました。
今回の場合もその可能性は否定できないのです。

こうして待っている間に
捕獲時に妄想した、たくさんの未見種(見たことないヤドカリは☆の数)の可能性が…
どんどんしぼんでいました…
待っている時間に育まれるのは愛では無く、倦怠感なのでは?
出張先の恋人とのメールより身の回りの人間関係…
おいてきた恋人とのマンネリ化した電話より出張先の新鮮で刺激のある出逢い…
…まぁ。未経験ですから想像が青臭いですけど


しかし、長い…

?!




で…

出たぁぁぁぁぁぁぁぁ〜!!



ダンダラヒメヨコバサミ Paguristes jalur

妄想とは違うものが出てきましたが、
栗鼠栗がまだ見たことないヤドカリです!!
というか属レベルで初めてです!!
(ヒメヨコバサミ属は見たことなかったんよ〜)

このダンダラヒメヨコバサミ…
たぶん…スキューバとかでは普通種かもしれません。
だが、しかし…だが、しかし…

初めて見たもんは嬉しい!!

満足満足…
そろそろ時間がアレなので帰ろうかな…

リーフエッジから這い上がり、ダラダラと岸に向かって歩きました…
暑いのもあってか、浅瀬を覗きながら帰ることに…
まさか…これが…悲劇の幕開けになろうとは…



下手な伏線の引っ張り方しているけど…
自慰的ブログに飽き飽きされているかもしれませんが…
すんませんm(_ _)m
もう少し、自己満足させてください。
もうちっとだけ、続くんじゃよ(by 亀仙人)





何となく…

そう何となく…
始まりはいつだってそんな感じ…

帰りは行きと違い少し深い場所を通ることに…

どぷん…

半ば倒れるように入水…


フリエリイボウミウシ Fryeria menindie

人差し指サイズのウミウシはイイね〜
只でさえ色彩的に目立つウミウシが調度イイ大きさだからピントが合いやすい!!
私のど下手カメラワークでも何となく写真ができる(^^)
…にしても黒色部分の割合が広いなぁ〜


何か流れがあるなぁ〜
人が流されるほどの強いものではないけど…

??

……
ん?

んんん?



?!



フィン、片方ねぇよ!!(涙目)


焦燥…

とにかく、探さなければ!!
どこで落とした?!
来た道を戻るべきか…

いや、どこをどう通ったかがまるで覚えていない…

けど、とりあえず戻ってみるか…
いや、水中か?
マスクつけていると視界が悪い…
マスク外して周りを見渡すか!!
近眼で何もわからん!!
けど、あの青色やからわかるはず…
あかん…見えん!!
朧げやけど来た道戻ろう…

何で…

何で…

何で無いんやぁ(涙目)!!

自分でもびっくりするくらいイライラしていた。

状況が状況なのか、気に食わないことがあると人間イライラするものですが…
私は物を失くす癖が人一倍あり、割と慣れている(ダメ人間)。
井上陽水の歌『夢の中へ』を脳内で奏でながら物探しするくらい慣れていた…
つもりだったんですが…
私の脳内では先生の言葉がリピートされていた…

『三時半には絶対戻ってこいよ!!』

結局、全日程において好き勝手にやらせてもらって…
最後の最後で迷惑をかけるわけにはいかない気がする。

時間は差し迫っていた…
深呼吸なんかしてみて弱冠落ち着いてきたものの…
脳内は未だ錯乱状態。
一度沸騰した脳みそをクールダウンさせる時間とフィン捜索の時間。
どれにどれだけ配分するのが最善なのか?
それを考えていることがすでに錯乱状態に近かった。
例えば、目を閉じると
視界から入る情報が遮断されるため、脳が処理する情報は大幅に削減される…
それで、精神が沈静化できないから年配方から「最近の若者は…」と言われるのでしょうか…
目を閉じてできることは
その場凌ぎの現実逃避→見えないことの不安感→目を開く(この間1秒ほど)
そして
目を開いた先に広がるはまさしく現実…
見える現実…そう海岸までの距離

海岸までたどり着くには20分はかかる

時計も目で見ないとわからないようにできている。

焦りのなか…
単純な足し算と言い訳が脳内をかけめぐっていた。
マリンブーツで歩き回ったせいか足が靴ずれしたみたいで…
歩く度に…
痛い…
痛かった…
走るのは無理そう…
それでも…

逃げない…引かない…振り向かない…

出来る限り全速力で…
岸へ向かった…

痛い…
イタイ…
足が痛い…

でも、約束の時間には…



?
?!


うおっ!!


アオフチキセワタ Philinopsis gaidineri
初めて見た!!
すげぇ!!こんなんいるんやぁぁぁぁぁああああ!!急がんとアカンやんけ(怒)!!
写真捕ってる場合やないのにぃぃぃ(泣)!!

……


岸についた約束の時間を少しオーバーしていた…

もちろん、先生と先輩は先にあがっていた…

先生「お疲れさん。何か収穫あったか?」

栗鼠栗「…え?あ…サンプルビンとフィンを落としちゃいまして…」
先生「そうか…災難やな。」
栗鼠栗「あ…はい…。ちょっとそのへん探すのに時間かかってしまいまして、上がるのこんな時間になってしまいました…スンマセン」
先生「結局、見つからんかったんか?」
栗鼠栗「そうですね…」
先生「まぁ、しゃーないな。」



先生は怒ることも無く、
ほとんど御咎め無しといったところ…

これで…いいのか?

………
……


明日の朝には、久米島を発つ。
手伝いと言いつつかなり楽しんでしまったが…

これでいいのか?
いや、これでいいのだ!!




どぴゅう〜

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