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2010年04月08日

ヒメトケンラン

ヒメトケンラン

ヒメトケンラン


ヒメトケンラン Tainia laxiflora Makino (ラン科 Orchidaceae)


今年(2010年)の3月の初めぐらいにシイ林を歩いている時に出会いました。

高さは20~30cmぐらいでしょうか。

2cm程度の小ぶりな花をまばらに咲かせていました。
(種小名の“laxiflora”は疎らな花、属名の“tainia”はギリシャ語のリボンの意で唇弁の形から)


近づくと確かにラン特有の匂い。

山の中に入って4~5年になりますが、初対面でした。

ルンルン気分です♪

もちろん、大撮影会が始まり1時間ぐらい撮影していました。

ある先生に聞いたところ昔(20~30年前)は、ラン科の植物は結構みることができた、と仰っていました。

“やはり、乱獲の影響があるのでしょうか?”

と、聞いたところもちろん一要因として考えて差し支えないだろうとのこと。

あわせて、

“そういう風に持って帰ったヤツに限って結局よう腐らせよるわ。”

と云って笑っておられました。

確かに子供の時珍しい生き物がいると持って帰って結局殺してしまっていたように思います。

生き物は皆、その場所に実に美妙で複雑な立場を持って生活しています。

そのようなシステムに目を向けてみたらまた一味違った物の見方が出来るような気がします。

願わくは、みんながいる賑やかな世界を望みたいものです。(^^)

・・・
ヒメトケンラン
なんとなく面白かったのでアップ。 カエルみたい♡


《参考文献》
・初島住彦, 1971. 琉球植物誌(追加・訂正版). 沖縄生物教育研究会. 沖縄.
・初島住彦・天野鉄夫, 1994. 琉球植物目録. 沖縄生物学会. 沖縄.
・牧野富太郎, 1963. 牧野新日本植物図鑑学名解説. 北隆館. 東京.
・里見信生, 1999. 日本の野生植物草本Ⅰ単子葉類. 平凡社. 東京.



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この記事へのコメント
小さな花にピントを合わせて撮影すると・・・
何か浮き出てくる感じが・・・好きです!!

ず~っと見ていると今度は気持ち悪い感じも・・・何か好きだったり!!
Posted by 4cd at 2010年04月08日 23:54
実家では近くにあまり自然が無かったので生きものを捕まえて持ち帰るという経験があまりなかったのですが、
小さい頃から生き物に慣れ親しんでいる方と話していてそういった話題になったとき、
「どうして捕まえるんですか?」
という質問に
「捕まえられそうだから捕まえるんだよ!」
とお答えされました。

shasと二人でその言葉に感動しておりました。
Posted by 蜜柑☆ at 2010年04月09日 22:25
「どうして捕まえるんですか?」

私は、“もっと近くで見たいから”でしょうね。

てか見てたら視覚以外の感覚も使いたくなる。
Posted by Han-Zo at 2010年04月10日 00:17
 
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