2010年05月28日
いつまでも微笑みを 〜Keep smiling〜
これがsmiling wormだ!!
本当にそう呼んでいるかどうか定かではありませんが…
頭部・側面の写真から微笑み?が見えますでしょうか?
見えない場合はヒモムシに罪はありません。
撮影した私に問題があります。ごめんなさい
下の図を参考にどうぞ…
プロソロクムス科のヒモムシは日本で2種報告されています。
1つは、小笠原に生息する珍生物
オガサワラリクヒモムシ Geonemertes pelaensis Semper, 1863
そのほとんどが海に生息する(具体的な割合は存じませぬ)ヒモムシたちのなかで、陸に進出したツワモノ!!
憧れの陸棲ヒモムシ!!
ロマンをガンガン感じます!!
そしてもう1つは、Prosadenoporus spectaculum (Yamaoka, 1940)
これは沖縄島の潮間帯で発見、記載されたヒモムシである。
ただし、記載以降の報告例が少ないそうです。
種小名のspectaculumは視界とかスペクタクルという意
これは、ヒモムシの頭部を背面から見ると眼鏡のような模様から由来するそうです。
このヒモムシが眼鏡をかけているように見えるかどうかは…写真だとかなり微妙ですが…
以上の2択と考えると、前者ではないことは確か…
後者の場合だとしても、正確な属や種の同定となると
組織学的、解剖学的情報が必要みたいです…とりあえず保留
参考文献:Kajihara H (2oo7) [REVIEW] A Taxonomic Catalogue of Japanese Nemerteans(Phylum Nemertea). ZOOLOGICAL SCIENCE 24: 287–326
Maslakova SA, Norenburg JL (2008) Revision of the smiling worms, genera Prosadenoporus Bürger, 1890 and Pantinonemertes Moore and Gibson, 1981 and description of a new species Prosadenoporus floridensis sp. nov. (Prosorhochmidae; Hoplonemertea; Nemertea) from Florida and Belize. Journal of Natural History, Volume 42, Issue 25 & 26 ,1689 - 1727
Sun S (2001) A new mangrove-dwelling nemertean from China. Hydrobiologia 456: 199–209
Yamaoka T (1940) Two nemerteans from the Riukiu Islands. Ann Zool Jpn 19: 13–18
見つけたとき、石の下、干潮で水がほとんど無い砂の上に居た。
刺激を与えると、水の無いところを這って逃げる様子を見せる。
他のヒモムシに比べて器用に水の無いところで這う気がした。
同じ科”Family”に陸棲の種がいることを思うと、
その笑顔には隠された秘密があるのかもしれません…
陸へ行く!と宣言したあの日から, どんなに辛くても笑顔を絶やさないことを誓った…
ボキャブラリーの乏しい私の杜撰な妄想が痛くなってきたので本日はこれにて
どぴゅう〜
Posted by 植物班 at 08:28│Comments(2)
│某月某日、海で・・・
この記事へのコメント
陸に進出してるヤツがいるんですね。
ロマンですねぇ~。(^^)
ロマンですねぇ~。(^^)
Posted by Han-Zo at 2010年05月29日 20:53
いたい、いたい
文章がっ
ひもむしの顔かわいいですね。
文章がっ
ひもむしの顔かわいいですね。
Posted by うんこくさい at 2010年05月31日 12:47