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2010年07月16日

口内保育とパイロット

どうも、最近更新してなかったうんこくさいです。

昨日、某所に後輩を連れて行ってきました。
狙いはズバリ!ミヤコイシモチ Apogon ishigakiensis の口内保育の写真をとるっ!!

とりあえず、入って見ると

ニセクロホシフエダイ Lutjanus fulviflamma のガキがイッパイ

口内保育とパイロット
最近加入したての個体のようです。



少し泳いでいると、

みつけた!!顎の出っ張ったオス!!
口内保育とパイロット
ミヤコイシモチ Apogon ishigakiensis

こちらは口内保育してない個体、その差は一目瞭然!
口内保育とパイロット


さっきの個体よりも卵の発生が進んでない個体。産みたての卵はオレンジ色なので頭部がオレンジ色っぽく見える。
口内保育とパイロット

写真をパシャパシャとりよると・・・

あれっ、なんか変な卵が??
口内保育とパイロット口内保育とパイロット口内保育とパイロット

これって、あれか?等脚類のウオノエとかってやつか?
良く目にするウオノエの仲間としては、アバサー(ハリセンボン)類の口の中につくやつとかやけど、あれはなんか目が皮下に埋没してたような気がする。
今回のやつは、目がしっかりしとる(ハニカム構造がステキ)し、埋没せずに表面についとる。ウオノエとは別の分類群なんかな?まあ、詳しいことは、4cdに調べてもらおうかな~~(丸投げ)

ウオノエ類といえば、口の中で魚の操ってるように見えるので「パイロット」とか呼ばれたりするけど、もしかしてあれは俺の周りだけ?俺の周りには、悪い先輩方がたくさんいらっしゃるので、入学してからなんか疑い深い性格になってしまってます・・・。

そういえば、ミヤコイシモチの口の中のコイツは発生の進んでない卵とかなり似た色をしてます。
やっぱり卵に擬態してるんでしょうかね?コイツに寄生されてるオスは卵を守ってる時みたいに喉の皮を膨らましてるので、やっぱり卵と勘違いしとるんやろか?なかなか面白そうな生態を秘めてそうですね。ロマンがあります。

よく観察しよると、口の中で前後に動いてるようです。これも、口の中にしっかり固定されているアバサーのパイロットと違うところ。
そういえば、前日におんなじ場所でスジイシモチ(ちょっと同定が不安・・)の口内保育を見たときにスジイシモチにもウオノエみたいなのが憑いとったけど、それは灰色っぽかった気がする。もしかしたら、テンジクダイの種によって寄生する種類が違うのか?それとも、本物の卵みたいに発生が進んだ色を再現したりするのかも・・。
いずれにせよ、面白そうなのでまたみにいこうかなと。写真もいまいち納得のいかん出来やったし。

それではこの辺で・・・・・・
最後にイチャイチャしてたベニツケガニの仲間。4cdさん同定して頂戴。
口内保育とパイロット


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Seastarfucker
Seastarfucker(2012-04-17 19:35)


この記事へのコメント
すごいです!
ウオノエのはずなのですが・・・

グーグルで検索してみたところ
テンジクダイ類に寄生する等脚類は体表面および鰭についている例はひっかかりましたが、口内での例はひっかかってこないです。

現状ではお役に立てそうにないです。

ベニツケガニの仲間に関しても同様・・・面目ないです。
Posted by 4cd at 2010年07月16日 23:10
かわえぇなぁ。
これが萌えってやつですかい。
これって大きさどの位?
Posted by 蜜柑☆ at 2010年07月17日 09:24
 
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