2011年03月30日
タイワン・タカオの旅
どうも、お久しぶりです。栗鼠栗です。
少し前に、研究室の先生ご夫妻と同期N氏の4人で台湾の高雄(Kaohsiung)というところに行ってきました。
今回は、調査出張ということで先生に連れていただける運びとなりました。
ありがたい話です。
そのうえ、滞在先の中山大学の学生さん御二人が、私たち4人を台湾中いたるところへ連れていってくださいました。
ありがたい話です。
そんな人のご厚意に甘え抜いた海外旅行のその道すがらをタンタンと綴っていこうと思います。
なるべくいらんこと書かないよう写真が中心で、頑張ってみます。
少し前に、研究室の先生ご夫妻と同期N氏の4人で台湾の高雄(Kaohsiung)というところに行ってきました。
今回は、調査出張ということで先生に連れていただける運びとなりました。
ありがたい話です。
そのうえ、滞在先の中山大学の学生さん御二人が、私たち4人を台湾中いたるところへ連れていってくださいました。
ありがたい話です。
そんな人のご厚意に甘え抜いた海外旅行のその道すがらをタンタンと綴っていこうと思います。
なるべくいらんこと書かないよう写真が中心で、頑張ってみます。
<1日目:高雄へ>
沖縄島から1時間で台湾の桃園空港に到着。

愉快な仲間がお出迎え 桃園空港
愉快な仲間たちの全貌をじっくり撮影する時間はありませんでした・・・
空港からバスで桃園駅まで行き、新幹線に乗る。

台湾高速鉄道
桃園駅から左營駅まで約1時間40分。
個人差はあるかもしれませんが、横揺れをほとんど感じない最高の乗り心地。

Welcome to Zuoying Station!
立体駐車場とデパート(伊勢丹?)が隣接してある素敵な左營駅。
その駅まで中山大学の学生さんR氏とS氏の二人が車で迎えにきてくださり、拠点となる中山大学の宿泊施設まで送っていただけることになりました。

高雄の町並み
チェックインが終了し、案内してくださった学生さんと彼らの研究室の先生らとホテルで夕食・・・
そんなにお腹すいていないのに、美味しい料理は別腹なんだな・・・と改めて実感。
ごちそうさまでした。
そして、夕食後、学生さんのご厚意で夜の高雄を案内してくださることになりました。

愛河と夜景
みなさんLove Riverとして、紹介してくださる。
電飾で綺麗に飾られた遊覧船が行ったり来たり
R氏「ここは有名なデートスポットさ!遊覧船には、カップルで乗るんだ。」
そう、こういった解説を道中英語でしてくださるわけです。
私は、言いたいことを理解するので手一杯であり、自分の意見を言うことがほぼ不可能な状態であります。
切ない

高雄のナイトマーケット
台湾第2の都市というだけあって、驚くほどネオン街。
上から下まで煌びやかなのである。
不覚にも、どこか懐かしさというか、地元の繁華街を思い出してしまいました。
看板のどこかには平仮名があったりして、それもまた驚かされました。
<2日目:小琉球へ>

大学構内でやたらに咲いている花
朝の中山大学構内を、研究室の同期のN氏と散策しました。
大学構内が展望台として有名だそうで、軽く登山気分でした。
そこには、サルとかリスとか鳥とかがほいほい見られる魅力的な散策路。
しかし、魅力的な野生動物たちの写真撮影は私には困難でした。

ウォーキングに勤しまれる方々にたくさん出会いました。
この日は、小琉球という離島でサンプリング。
案内役のS氏に、港まで車で送迎していただけることになりました。

サメがたくさんいる漁港 東港
まさか、漁港が近くとは・・・
ほとんどの魚がカチンコチンに冷凍されているか、ぶつ切りの状態でした。
ほとんど素通り状態だったので、じっくり見られませんでした。
駆け足で船の乗り場へ

右端の船を模したキャラクターが気になる
東港から小琉球までは船で約30分。
船酔いを覚悟して乗り込むと、あっさり着いてしまう感覚。
そして、港を見て驚く。


建物が多く活気のある小琉球の港
ここで、S氏がダイビングショップの友人から軽トラを借り、日本人一行は軽トラに揺られポイントまで向かいました。
いよいよ、サンプリング。海に遊びではなく、各々目的の生物の採集を行わなければなりません。
私はS氏の向かうポイントを知らない状態。到着する時間が長いほど、サンプリングに対する緊張も湧きあがってきました。

かなり思い切ったダイビングショップ名に感じてしまう・・・
この日のポイントは遠浅で海草が広がる海岸。
ただ、残念ながら波が高く、沖の方は泳げそうになかった(ある程度泳ぐと物凄い勢いで押し戻される)。

海草の広がる浅瀬 in 小琉球
海の生き物は、沖縄で見るものとそう変わらない印象でした。
ただ、時期的なものもあるかもしれませんが、特定の種が多いような気がしました。
それがヒメギボシムシ。
砂地を手で扇ぐと、ポロンポロン転がっていきます。
一扇ぎで、多い時4,5個体でてきました。

ヒメギボシムシ Ptychodera flava
そうしてその日のサンプリングは終了。
日本人一行は遅めの昼食をとることになりました。
離島というのに、値段も台湾のものとそう変わらない印象。
皿うどんを柔らかくしたような麺が美味しかった。
この後、帰りの船に乗ることを考えると、腹いっぱい食べることに抵抗があった・・・

安心のボリュームとクオリティ in 小琉球
大学についたころには我々は疲弊しきっていました。
日帰りとはいえ、離島にいったことに疲れたんだと思う。
晩御飯は、セブンイレブンですますことになりました。
ご当地のコンビニは思いのほか地域色がでていて、十分観光の1つになり得る気がします。
そんな気分で、私は四川鍋というのに挑戦しました。
深く考えずに・・・

唇が痛くなるほど辛いコンビニの即席鍋
台湾で四川鍋という選択肢もどうかと思います。
自称、辛いのは割と好きなほうの人間です。しばらく唇を外気に触れさせることができなくなりました。
もちろん次の日はトイレで苦しむ羽目になりました。
丁寧に、体の入口(唇)と出口(肛門)が痛むだけで、コンビニ弁当とは思えないほど美味しかったです。
<3日目:墾丁国家公園>

中山大学の宿泊施設からの眺め
この日は、台湾の南端に行くことになりました。
今度は、R氏とS氏の車2台で連れられて行きました。
高速道路を降りると、一気に海辺の街が広がっていました。
のんびりとした感じの海岸道を走って行きました。

原子力発電所と風力発電所とビーチ
昼食には肉うどんのような感じのものを食べる。
勿論、美味しかったのだが、空腹のあまり写真と品名をメモすることを忘れてしまった。

学生御用達の美味しい牛汁屋
台湾南端は冬の間、風が大変強いそうです。
そのせいか、内湾にあたるポイントもうねりがあり、またしても沖をせめることは叶いませんでした。
それでも、サンゴ礁らしいサンゴ礁を観ることができました。
サンゴ礁とはいっても、刺すサンゴとしても知られているThe Fire Coral!
アナサンゴモドキの仲間で構成されていました。
頬のあたりがヒリヒリしてくる海でした。

アナサンゴモドキ属 Millepora spp.の群落
それでも興味深い生き物は見られたので、やはり十分楽しめました。
下のホンダワラにイソギンチャクが纏わりついている様はなかなか綺麗でした。
写真では、キラキラ感が上手く伝わりにくいかもしれませんが・・・

イソギンチャクの触手がキラキラ光るホンダワラ
晩御飯は、R氏とS氏のオススメ台湾料理屋へ連れて行ってもらう。
店の名は『新台湾の原味』
上記のリンク先から伝わってくるように、もはや博物館である。
料理は美味かった!しかし、それよりその膨大な数のコレクション数に圧倒されてしまいました。
当時のマンガや映画も展示してあり、研究室の先生は素の声をあげて喜んでおられました。

こんな感じで日本語で書かれた展示物がたくさんある
<4日目:本当の観光>
予備日ということで設けた一日をせっかくなので、高雄の観光をすることになりました。
午前は動物園へ
午後は科学博物館へ
他にも美術館や映画博物館などあるんですが、一日ではこの二つが限界だそうです。
まぁ、案の定そうだったわけですが・・・

ファンキーな看板がお出迎え!本当にこれらの動物見られるんだから凄いと思った
順路が明記されていて、その順路に従って進めば、展示されている動物を全て見ることが可能という仕組みなってました。
初っ端からイグアナとかリクガメとか見られてテンションが上がる。
エロンガータリクガメとかホウシャガメとかアルダブラゾウガメも見られました。
ケヅメリクガメの甲板が少し気がかりでしたが

象にでも踏まれたの?
キャプションは勿論、中国語。
案内役の御二人がそばにいるときは解説を得られるわけですが、なんでもかんでも答えるのも御二人が大変かと思い・・・
雰囲気だけで、何の動物かを観ていく。
キャプションは下のような感じです。

台湾人2人にSARSと呼ばれた動物
日が昇ってしまって暑かったのか、動物たちは日陰で眠っているのがほとんどでした。
この動物園の奥にもっとも広大な敷地が使われていると思われるライオンは爆睡してました。
というか、ライオンのVIP待遇に驚かされました。
それはもう、ジュラシックパークのヴェロキラプトルの檻を彷彿とさせる広大な敷地とガラス張りの高い塀。

広大な敷地で寄せ集まって眠る獅子
動物園の後は、楽しい昼食タイム
台湾で有名な食べ物の1つ、ちまきっぽいもの・・・
料理名がまたしてもわからない・・・というのも
R氏もS氏も完璧に我々を持て成してくれていました。
我々、日本人一行を先に座らせ、料理をもってきてくれた。
しかも、我々のために店の料理を一通り持ってきてくれるという取り計らいっぷり
全体的に甘辛い感じ味噌で味付けされていて、好みで辛い味噌もかけられるシステム。
辛い味噌は、丁度良い辛さで問題なかったですよ。

ミソも旨いし、スープも旨い
昼食後は、高雄の国立科学工芸博物館へと我々を連れていってくださいました。
台湾三大博物館のうちの一つだそうです。
案の定、午後だけでは全部見て回れませんでした。
博物館の建物自体も大きいですが(地下1階と地上6階)、内容も充実していて時間を忘れてはしゃがせていただきました。
建物のなかに様々なブースでわけられていて・・・
私たちがまわれたのは『地球環境』、『食品工業』、『防疫』、『災害』、『自然科学』・・・
それぞれがそれぞれのブースで色があり、ブースごとで大変楽しめます・・・というかはしゃげます。
はしゃぎすぎて半分まわっていないのに、カメラの電池が切れ哀しいことになりました。
ただ、言語の壁はどうしてもでてきます。
館内のアトラクションも手探りで走査するしかありません。そんなとき
館内のスタッフの方も大変親切で、アトラクションの説明とかしてくださるのは大変ありがたいのですが・・・
すんません。我々、日本人なんです・・・
丁寧に「ゴメンナサイ」と日本語で返されて切ない気分に・・・

浮かび上がる映像とか 地球環境ブース

おそらく麹菌と思われる 食品工業ブース

パネルを乗せると画面には?! 防疫ブース

全くクリアできないシューティングゲーム・・・もはやゲームセンター

防疫ブースの中でも、特にこの性感染症のブースが異彩を放っていた・・・雰囲気のだしかたがスゴイ

防疫ブースは割と最近できたのか英語の解説もついていて親切

「溺れるがいい!」
堪能しました。
そのあとは、またしても豪華な晩御飯とでっかい本屋さんに連れて行っていただきました。
本屋さんというのに、私は併設されたCDショップで買い物をし、身も心も大満足な旅でした。
カメラの電池の寿命が旅の終焉というのもいかがなものかと思いますが、勘弁していただけると助かります。
<5日目:さよなら高雄>
名残惜しくもお別れの日。
このときもご厚意に甘えて新幹線の駅まで車で送ってくださいました。
とにもかくにも、御二人の援助がなければ成し得ない旅でありました。
高雄で最も高いというビルを最後に今回の旅は幕引きとなりました。

85階建だそうです・・・
蛇足
このとき、高雄の気温は25℃、半袖ですごしていました。
そして、桃園駅を降りるとなんと気温17℃・・・
荷物を預けてから寒いことに気づき、寒い寒いと喚き散らしていたら
見兼ねたN氏がブレーカーを貸してくれて、親切なN氏に感謝!
そこまで気温差あるとは・・・
それでは、次の更新がいつになるかわかりませんが・・・
どぴゅう~
Posted by 植物班 at 20:20│Comments(1)
│旅行
この記事へのコメント
いいなぁ。楽しそう。
食の国台湾!!
また、行きたいなぁ。
正直、沖縄からだと、地元に帰るのと同じぐらいだしな。
食の国台湾!!
また、行きたいなぁ。
正直、沖縄からだと、地元に帰るのと同じぐらいだしな。
Posted by Han-Zo at 2011年04月03日 20:20