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2008年04月11日

濡れた巻貝を拾うは滝壺の中

どうも。栗鼠栗です。
本日も呑気に川遊び・・・ではなく、前回同様、Y君のサンプリングの手伝いです。

今回は、ウェットスーツを装備して・・・
川と一体になって採集!!

・・・正直寒かったです。
でも・・・
より川に近づける=より川の生き物に近づける
というわけで、今回は(気持ち)たくさんの生物に出会えました。

濡れた巻貝を拾うは滝壺の中

これはではなく、れっきとした生物なんです。

分かりにくいので裏面を・・・

濡れた巻貝を拾うは滝壺の中
写真の生物は・・・
フネアマガイ Septaria porcellana (Linnaeus, 1758)
実は、これでも巻貝の仲間なんです。
裏面がナメクジに近い感じしません?

この巻貝は滝付近の岩場にたくさん張り付いてました。

他にも・・・
濡れた巻貝を拾うは滝壺の中
濡れた巻貝を拾うは滝壺の中
イシマキガイ Clithon retropicta (v. Martens, 1879)
(※写真上:表 写真下:裏)

イシマキガイフネアマガイと同様に滝近くの岩にたくさん張り付いてました。

このイシマキガイとフネアマガイの両種、ともに・・・
岩についた付着藻類を食べるそうです。
そういった、共通の資源を要求する生物は住み分けると思っているのですが・・・
両種は、ほぼ混棲していました。

まぁ、明確な住み分けなんて早々見れないんでしょうね(笑)
もしかしたら、イシマキガイと思っている中に別種のイシマキガイの仲間が混ざってたかもしれないですし・・・

さて、ウェットスーツの本領発揮と行きますか!!

濡れた巻貝を拾うは滝壺の中
(栗鼠栗の渾身の一枚① ~出だしはこんなもんっしょ(苦笑)~)
エビが見えるのがわかるでしょうか?
たぶんミナミテナガエビ Macrobrachium formosenseと、思うのですが・・・
この写真で、同定なんて無謀っすね・・・

濡れた巻貝を拾うは滝壺の中
(栗鼠栗の渾身の一枚② ~本領なんてこんなもんですよ(泣)~)
Y君の研究対象のヨシノボリ
これはクロヨシノボリ Rhinogobius sp. DA
・・・だそうです。

今更、説明しますが・・・
今回サンプリングに行った川では、2種のヨシノボリが棲息していて・・・
とある滝を境に、
下流にクロヨシノボリ。上流にキバラヨシノボリ。
という住み分けがあるんだそうな・・・

というわけで、第二のヨシノボリ。
キバラヨシノボリを求めて上流へ・・・

そこへは車移動ということで、ウェットスーツを脱いで・・・
いざ、出陣!!
・・・

濡れた巻貝を拾うは滝壺の中
(栗鼠栗の渾身の一枚③ ~ナニでも数撃ちゃ当たる(米笑)~)
これがキバラヨシノボリ Rhinogobius sp. YB
・・・だそうです。
いや、違いとか全然わかりません(笑)。

つーか、ウェットスーツ無しの方がイイ写真が撮れたのはどういうことだろう・・・

それはさておき・・・
ヨシノボリも本当に住み分けているんでしょうかね?
写真がキバラではないとか?

そういえば、キバラを撮影したところでは、エビが見られませんでした。
何ででしょうね?
滝が昇れないんでしょうか?

まぁ、今回はこのへんで・・・どぴゅう~



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この記事へのコメント
キバラヨシノボリの写真ええなぁ~。
Posted by Han-Zo at 2008年04月13日 21:48
 
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