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2010年06月05日

ベムさん トムさん ナムさん

オッス オラ蜜柑☆。
いやぁ、オラおでれーちまったよ。
久米島にしばらくいたはずなんだけど
気がついたら就職してスーツ着てベトナムに来ていたんだ。

そんなわけでナウ ベトナム Yeah!!
ちょっと時間取れたので更新してみるみる。
ちょっとテンション高いので気持ち偉そうに書いてみるんだぜっ!!



2日から3日にかけて。
時差との競争をしながら、飛行機は雨上がりのハノイ空港へと着陸した。
飛行機から一歩踏み出すと、軽すぎる温水に浸かっているような、ねっとりとした暑さが肌を覆う。
時間を1月ばかり前借したような感覚を味わいながら、宿となる日本語学校へと向かった。

幹線道路は暗かったが、車線は四つほどあり車の数も少なくなかった。
途中さらに暗い細道に入り、刈り取った草が山と積まれた砂利道に揺られ、目的地に着いた。
学校の予想以上の広さに驚いたが、長旅の暗さから観察を諦め、今後泊まる部屋に入り床に就いた。

目覚めてから起こるであろう事柄に緊張と不安を抱いていると、

   キューッキュッキュッキュッキュッ!!

部屋に響くヤモリの鳴き声。
うわぁ、おんなじやっし。
とりあえず寝た。


朝方、浅い眠りを引きずる頭をたたき起こしながら持ち物の整理や確認を行う。
早速ベトナム語の本を忘れてきてしまったことに気づいたりしていると、
外から

   ドンっ!ドンドンっ!!

と腹に響く大きな音がした。
でもブルーな気持ちだったので無視をした。
欝だった。

少しして所長さんが食事の案内をしてくれたので部屋をでる。
食堂(だと思われる)場所に向かうと、出されたのはやはりこれ、フォーである。

牛肉ともやしの入ったフォーで、半分に切ったチャイン(ライムを一回り小さくしたようなかんきつ類)と一緒に出される。
それを絞ってフォーと肉を箸でつまみ、口の中へと運ぶ。

美味い。

ベトナムについて初めて口にする食事だと後々気づいたが、その初めの感想は「自然」だった。約するとしたら、違和感がないのである。
米で作った麺、フォーというものを日常的に食べているわけではないが、親しみのあるどこか懐かしい不思議な感覚。
惜しむらくは、コリアンダーがもう少し入っていてもよかったか。
日本人だから気を使ってくれたのかもしれなかったし、北部の味付けだったのかもしれなかった。

午前中は日程の打ち合わせをした。
その途中で再び朝方聞こえた太鼓のような音が聞こえた。
太鼓の音だった。
どうやら学校のチャイム代わりのようだった。
しかしてなるほど、下手な機械音のチャイムよりも、こちらの方がメリハリがつくような気がした。

お昼にはまた食堂でご馳走になった。
内容はご飯に空芯菜の炒め物、ソーキの揚げ物、厚揚げに青菜と魚のスープ。
ご飯は細長いインディカ米で一粒一粒がしっかりと立ち、かみ締めるごとに米の味が広がってゆく。
これはインディカ米の性質だけではなく、炊くときに混ぜ合わせるコツがあるとか。スープをかけたりしても程よく、サクサクとご飯が口に入る。
ソーキの味付けもご飯が進む。ヌクマムなどで実家利と味付けがされ、火を通してあるので臭みがない。他のおかず程よく、4杯ほど平らげてしまった。

午後は事務仕事を行い、夕食は外で食べることに。
生徒を送るバスに乗せてもらい、ハノイの中心地へと向かう。
田園地帯を通る幹線道路をひた走り、広大なホン川を横切る橋を渡ると、景色は一変した。

溢れかえるバイクの群れ。
なき止むことのないクラクション。
露天などがひしめき合う雑多な賑わい。
大学卒業時にインドネシアへと旅行をしたが、そのときの光景に似ていた。

無駄に詩的にいうなれば、南国の情動が香りとなってあたりに満ち満ちていた。
直訳するとヌクマム臭い。
いや、そこまで臭うわけではなかったが、時折不思議な匂いがする。
これもベトナムの楽しみ方のひとつなのかもしれない。

ベトナム料理屋さんに入ると、黄色いアオザイ(アオザイについてよく調べてはいないがきっとあれがそうだと信じている)を着ている店員さんが迎えてくれた。
店内は中々綺麗だ。

同行してくれた日本語学校の先生に注文をお任せし、期待しながら待ってみる。
出てきたのは海鮮のスープ、空芯菜の炒め物、牛肉と花のめ物、果物の揚げ春巻き、生春巻き、海老のココナッツミルク蒸し、ローストチキン、茄子と揚げのとろみをつけた炒め物、ひき肉と青菜のスープなど。

特筆すべきは空芯菜の炒め物。
昼にも食べたが、やはり店のほうがレベルが高い。
具材はニンニクと空芯菜のみなのだが、その香りと歯ざわりがたまらない。
味付けも、おそらくはヌクマムとチキンコンソメぐらいだと思うが(味の素あたりはしっかり入っているかもしれないが)、それでも病み付きになる味だ。

花の炒め物も軽いナッツのような食感や辛味のない唐辛子のような風味が絶品である。
日本名はわからず、ベトナム語では某格闘ゲームに出てくるチャイナ服の警官のような名前だったと思う。

そして忘れてはいけないのが生春巻き。
一口かじった跡にあふれ出すハーブの香り。
わかったのはシソにコリアンダーにどくだみ、ひょっとしたらバジルも入っていたかもしれない。
ドクダミは直前に読んだベトナム料理の本に載っていなければ気づかないほど、他のハーブと調和を保っていた。
もう大好き。

デザートに食べたザボンも、甘酸っぱくておいしい。
唐辛子の粉を混ぜた塩につけて食べると風味が変わり、これまた面白い味となる。

満腹になり、今にも止まりそうなヤヴァイ音をかもし出す車に揺られ、宿へと戻ってきた。
明日は4時半起きなのでもうねる。



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Posted by 植物班 at 11:19│Comments(3)社会勉強!
この記事へのコメント
ヤバイ。お前レベル高いな。
これからの更新が楽しみです。

てかっうまそうっ!!
くそう、くやしか。

偶に畑でみかけるIpomoeaは空心菜かっ!!
納得、正直雑草かとおもってました。
今度は脱走してるやつげっとだぜ☆

写真は、なんとか頑張ってみてくれ!!
支援!!!!
Posted by Han-Zo at 2010年06月05日 18:39
なにこの文章力!?

エビのココナッツミルク蒸し!!
生春巻き?!

とりあえず魚介類はすべて写真に納めるように!!

あ~うらやましい。

色々レシピの入手おねがいします.
Posted by うんこくさい at 2010年06月06日 05:39
行った事も無いのにベトナムの情景が目に浮かびます。
記事を見ていたらお腹が空いてきました(汗)。

以後、楽しみにしてます。

追伸 寝起きの打楽器は体全身に効きます。
Posted by 4cd at 2010年06月06日 17:01
 
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